子供の頃見たテレビの中でも、特に印象に残っているのが、ウルトラセブン

たまたま多感な時期であったかもしれないし、時代背景の影響もあったかもしれない
子供の頃には意味がわからなかったが、後になって、いろいろな発見があったことも印象を強くしたかもしれない

しかし、子供心には、ただ単純にカッコよかった…

子供の頃見たテレビの中の思い出のシーン

印象に残る思い出のシーン 勇気が出る曲

カッコよさのひとつは挿入曲…

この時代、子供向けのテレビなのに、挿入曲が英語の曲…
何言っているのかわからないのに、子供心に、カッコよさだけは感じていた



第41話「水中からの挑戦」では、湖上でボートを疾走させるシーンで流れていた
あまりのカッコよさに鳥肌が立った…

そしてもうひとつの魅力がメカニカル的なところ…

子供向けのテレビなのに、かなり手が込んでいる(あくまでも当時としてはの話)
とりわけ、ホーク1号の発進シーン…

ただの発進シーンなのに、これだけの力の入れ様…
これもまた鳥肌もの…



印象に残る思い出のシーン 第42話「ノンマルトの使者」

子供心に、ものすごくショックを受けた話…

第42話「ノンマルトの使者」
これは… 当時、もうどうしたらいいのかわからないぐらいの衝撃だった…(笑)

それまでのヒーローものというのは、「善」と「悪」がはっきりと分かれていた
「善」は、ヒーローであり、地球人
「悪」は、地球侵略を企てる宇宙人、怪獣 という図式…

ところが、「ノンマルトの使者」においては、侵略者は地球人という話…

もともと、地球に住んでいたのは「ノンマルト」だったのに、これを今の地球人が侵略した
地上を追われたノンマルトは海底に生活の場を変えたのだが、今度は海底開発を行おうとする地球人…
行き場を失うノンマルトは地球人に戦いを挑んでくるのだが…

何がショックって、地球人は、実は侵略者で「悪」だということ…
しかも、ノンマルトは追われる立場で弱いのに、これを殲滅してしまう地球防衛軍…

弱きを助けるどころか、叩きのめしてしまうというのだからあまりにひどい…

そして、戦いを止めるように訴える少年に関する衝撃の結末…

当時はもちろん考えもしなかったが、先住民がいたのに、これを力で奪うというのは実際に歴史の中で行われた悲しい出来事…
アメリカ、そして、日本では北海道など…

歴史の1ページというだけでなく、その後の差別など、問題は続いていた
こういった社会問題を風刺する側面ももっていたとすると、子供向けと言いつつ、大変なものを見せられていた気もする

少年の吹くオカリナが物悲しさを誘う…

印象に残る思い出のシーン 第43話「第四惑星の悪夢」

ウルトラシリーズの醍醐味と言えば、ヒーローと怪獣の戦い…
しかし、ウルトラセブンのストーリーの中には、怪獣が登場しない話がある…

第43話「第四惑星の悪夢」

これがまた、今に思うと大変なストーリー…
放送された1968年は映画「猿の惑星」が公開された年
どちらがどういう風に影響しているのかは知らないがよく似た展開…

最新ロケットの試験航海の途中、機械が支配する世界に迷い込んでしまう
人間が機械に支配されてしまうというのは、防衛システム「スカイネット」が暴走して人間に戦いを挑んでくる映画「ターミネーター」と同じ展開…

何がショッキングかと言えば、見た目は人間なのに、実はロボットという存在…
頭の一部を開けて、注油するシーンなどは気味が悪い
このあたり、まだ、「コンピュータ」ではなく、「機械」と表現している当時ならではの部分…

しかし、今見ると、この第四惑星の世界…
人の命を軽く扱うところ、軍服、人間の住む町の様子など
なんとなく、実際にある某国に見えてしまうのは自分だけだろうか…