諦めた時は、結果が出た時…
諦めなければ、そこはまだ、過程に過ぎない…
20歳を過ぎた時、ナナハンに乗りたくて自動二輪の大型免許の取得にチャレンジしました
(当時はまだ大型は教習所で実技免除不可でした)
当時は道路交通法が改正された直後で、自動二輪の免許は、小型、中型、大型の3段階になっていました
とりわけ、大型免許は難関で、特に地元神奈川は全国でもトップクラスの合格率の低さ…
平均受験回数は30回とも言われ、あまりの難易度に他県に引っ越したという人もいたとか…
自分自身の力を信じて諦めずにやり続けるしかない
自動二輪の中型免許も普通乗用車の免許も試験場で直接試験を受け合格していたので、運転にはそこそこの自信はあった
それでも、始めは独特の雰囲気?緊張のせいもあり、完走することさえできず、途中減点オーバーで試験終了…
5回目あたりからようやく実力が発揮でき、最後まで走らせてもらえるが不合格が続いた
10回を過ぎると自分では完璧だと思っているのに不合格…
一応、完走した人は試験官にどこがダメだったのかを聞くことができるのだが、メリハリがないとか、元気がないとか…
もはや、技量ではなく精神論か…
これはもう、合格させる気がないものと感じた
要はある程度の試験回数的ハードルを設けているのだと…
これではいくらしっかりと運転しても合格するはずはない…
心は折れかけていた…
試験を合格できる見込みは立っていなかったが、バイク屋へ行き、ナナハンをオーダーした
しかも、新車で… (笑)
これでもう諦めることは絶対に許されなくなった
心は折れかけていたが、試験を受けないという選択肢はなくなり、とにかく受け続けるしかない…
迎えた13回目の試験…
13回目も14回目もあまり意味はなく、受験回数をカウントアップさせるための1回分でしかない
この頃になると受験メンバーはほぼ顔なじみになっていた
自分よりも受験回数の多い人は、合格でもまったく問題ないような、さすがの運転を見せている
これでも不合格なら自分も不合格で仕方ない…
この時点では、真剣に合格する気もなく、20回を超えてきたら対策を考えようと思っていた
なので、ほとんどウケ狙い的に…
以前、メリハリが足りないと言われたことがあったので、交差点ではこれでもかというほどにゆっくりと入り、立ち上がりはドヒューンとフル加速…
相当わざとらしく見えていたと思うが、いろいろと試してみることも必要だと思っていた
その日の合格者はふたりだけ…
ひとりは受験回数27回のベテランで、もうひとりは受験回数13回の自分だった
どうして、ナナハンを乗りたくなったのか…
「あいつとララバイ」の研二も「バリバリ伝説」のグンも、ナナハンに乗ってたから… (笑)
とは言え、バイクはどうにかなっても免許のハードルはかなり高い時代でした
もう少し前に生まれていたら、免許の取得は簡単だったのに時期的な不運もありました
気持ち的には諦めムード満載だったところで、あえて退路を断ったのは回数を重ねれば合格できるという確信です
ただ、当時はまだ勤め人でそうちょくちょく休める立場でもなく、試験のキャンセル待ち狙いを続けても30回受験するのに2年以上かかる計算…
それでも続けなければその先はない…