自由になるお金があまりなかった頃、形の残らないものにお金を使うことはもったいないことと思っていました
とりわけ、旅行などは行って帰ってきたら何も残らない…

20代前半のある年、友人に誘われてオートバイで北海道に行くことになりました
友人からの誘いでもあり、仕方ないかのような気持ちでの参加でした

しかし、この経験が後の人生に大きく影響を与えることになりました

形の残らないお金の使い方

いつかまた日本を旅しよう… 自分の価値観が変わった時

全員が始めての北海道、長距離のツーリングということで興奮していました
ルートを決めたのは自分でしたが、海沿いをベースに北海道をほぼ一周するプランを立てました

行く前にはまったく気乗りはしていませんでしたが、おそらく自分の価値観が大きく変わった瞬間でした

テレビや雑誌でしか見ることのできなかった風景が実際に目の前にある…
ライブで見る圧倒的なスケール感にただただ感動しました

価値観が大きく変わる時

北海道から帰って、自分の価値観は大きく変わりました
外に出て、自分の目で見て、聞いてみることに対して使うお金を無駄とは思わなくなりました

特に、北海道はきっかけを作ってくれた場所でもあり、季節を変え、移動手段を変え、今までに数十回訪れています
最初はぐるりと一周、次からはポイントを決めてより細かく、深く…

北海道のすべて、隅々まで見てみたい…
そんな思いが旅の目的のようになっていた時期もありました

旅すること自体が目的

たしかに、旅の目的とは、そこに出かけ、そこにある何かを見たり触れたり感じたりすること…

しかし、いつの頃からか、何かを見るとか、目的を決めて出かけるというよりも、何かに行き詰ったからとりあえず出かけてみる…
そんな風に出かけることが多くなりました

直接、問題を解決してくれたり、ヒントを得たりできるわけではありません
ただ、そこに行けば、何かよい考えが浮かぶかもしれない…

日常を離れることでしか得ることのできない「何か」を感じていたのかもしれません