自分の持っている知識、情報というのは限定的です
たまたま、介護に関する仕事に就いていれば情報を持っているでしょうが、ほとんどの方は介護に関する詳しい知識、情報を持っていません
せいぜい、介護保険料をいくら払っているかというくらい…

今は、誰でもどこにいても、多くの情報に接することができる時代です
しかし、そもそも存在すら知らないことには、いくら優秀な検索機能を使ったとしても辿り着けないこともあります

まずは、どんな選択肢があるのか、きちんとした情報を得ることが大切です
基本は、その道のプロに聞くことです

有益な情報は専門職から

介護サービスの利用を考える時に一番最初に相談する人は誰か?

ヘルパーさんを利用したい(訪問介護)
デイサービスを利用してみたい(通所介護)

ひとくちに「介護サービス」と言っても、大きく2種類に分かれます
介護保険が適用されるサービスと適用されないサービス
病院で言えば、保険診療と自由診療と同様で、保険が適用されれば、自己負担が実際にかかる費用の1割だけで済みます
一方、保険適用外のサービスについては、全額自己負担となります

介護サービスを利用するためには

介護保険が適用されるサービスを利用するためには、介護保険で定められた所定の手続きが必要となります
@相談(ケアマネージャーなど)
A介護認定を受ける
B介護プランの作成
C介護サービスの利用開始

介護保険適用の介護サービスを利用したいとなると、まず介護認定を受ける必要があります
そして、介護認定を受けるためには申請が必要になり、本人または家族が申請することもできますが、ほとんどの場合、ケアマネージャーが代行しています

それでは、その「ケアマネージャー」はどこの誰にお願いするのか…?

ケアマネージャーというのは資格名称で、自治体職員の中にもいれば、民間事業所の職員という人もいます
誰に相談したらよいのかわからないということであれば、まずは「地域包括支援センター」に相談されることをお勧めします

相談窓口 高齢者支援センター

地域包括支援センターは全国どこの市区町村にも必ずある組織です
ただし、地域によっては「高齢者支援センター」など、名称が異なる場合があります
わからない場合は、市区町村役場に「介護サービスを受けたいので相談したい」と言えば窓口を紹介してくれます

民間の介護サービス事業所も相談窓口にはなってくれますが、最初は公共性の高い地域包括支援センターがよいと思います

気になることのひとつは費用ですが、地域包括支援センターで相談するだけなら「無料」です

さらに言えば、介護認定を受けるところまではお金はかかりません
介護認定の申請、審査、結果報告までの費用はすべて、介護保険料、税金でまかなわれるものです

介護認定の申請代行

費用が発生するのは、実際にヘルパーを頼んだり、介護用品をレンタルしたり、デイサービスなどの施設を利用し始めるところからとなります
介護保険適用の介護サービスであれば、基本1割負担で利用することができます

ただし、介護サービスの中には介護保険の適用外となるものもあります
デイサービスなどで出される昼食代は実費の負担となります
1ヶ月の予算を決めておけば、その範囲内でできることを考えてもらうことができます

介護認定を受けたからと言って、必ず介護サービスを利用しなければならないわけではありません
検討したけど介護サービスは利用しませんという判断もありです

また、利用し始めたけど考えていたのと違った、合わないなどというケースもあります
今すぐに役に立たなくても、この先に役立つ時が来るかもしれません

まずは、どんな方法があるのか、取り得る選択肢があるのか、確認しておくだけでも価値はあると思います