法令や規則は誰でも入手することは可能ですが、 役所の中でもごくわずかな職員しか知らないことに「情報管理」のことがあります。

これは、コンピュータで管理されているかどうかなどではなく

■データベース構造
■データベース間の情報の受渡しの方法
■データベース間の情報の受渡しのタイミング  などのことです。

どのように管理されているのか。
情報管理上の問題点(=弱点)とは何か。
完全ではないところがある=フォローできないことがある=漏れがある
ということ。

■役所内部におけるやりとり
■市町村と都道府県
■市町村と国

個人情報が完全に共有されているのは役所内部だけで、他は完全ではありません。

これは同じ公的機関であっても目的以外には情報を利用できないことによります。

以前発覚した、死んだはずの人が戸籍上では生きていることになっていた事件…
市区町村と国との連携が完全ではないことのよい事例です。

しかし、完全に共有されているのは同じ役所内部だけとは言っても、 物理的に共有されているだけで、ソフト的(=抽出条件など)には完全ではありません。

ここにも不完全要素は存在しています。
つまり、本来、抽出されなければいけないケースなのに、漏れてしまうことがあるということ。
システムが不完全なケースとそもそも抽出条件にあいまいな部分があるケース。

こういった情報管理に関することについては、ごく一部の職員しか理解されていません。

しかも、異なる事業(税金、福祉、保険など)ごとの連携となるとさらに限られた職員に限定されます。
住民票の情報を異動(世帯分離を含む)させることで、 どこにどのように影響が出てくるのか、 職員でも、自信を持ってはっきりと言えない理由のひとつとなっています。

■情報管理上の問題点
複数の制度が関係していることから、当然のこととして
複数の情報管理システムが複数の部署で運用されている。
全体の流れを把握できている職員はほとんどいない。
⇒ 正しい情報を得ることは難しい