コラム −必要ないもの 広いリビング −
マイホームやインテリアのパンフレットや雑誌に出ている広々した大きな空間・・・
みんなの憧れ・・・
なぜ、いいと思うのでしょうか?
広い方がリラックスできる?
広い方が・・・
私は正直、いいと思っていないので・・・良さが表現できませんが・・・
マイナス面なら言えます。
耐震性が低くなる
耐震性を上げようとするため建築コストが上がる
冷暖房効率が悪く光熱費の負担が増える
掃除が大変
なんでもできそうな空間でありながら実はテレビを見るか接客にしか使えない・・・
人間、何かに集中しようとする時、広い部屋で集中できますか?
接客のため・・・1年に何回来客がありますか?
日常と非日常は異なります。
インテリア雑誌にあるようなリビングは非日常に見えてしまいます。(=物とかもあんまり置いてないし)
日常生活では楽なのが一番です。
ローンの返済も光熱費の支払も掃除も・・・
リビングを広くするくらいなら、その分を例えば趣味に興じる部屋とか、家族みんなが使える図書室風の部屋とか・・・より具体的にこれをする部屋・・・に投資した方がより有意義に過ごせるはず・・・
ちなみに我が家は・・・ちょっと広めのリビング・・・(=反省してます)
コラム −必要ないもの オープンキッチン −
すでにオープンキッチンを経験していて、次の家もオープンキッチンで・・・という方であれば問題ないと思いますが・・・
マイホームやインテリアのパンフレットや雑誌に必ず登場するオープンキッチン・・・
良さの理由として
家族みんなで参加できる
家族の顔を見ながら料理できる
などが上げられます。
たしかに家族みんながキッチンに立って微笑んでいる姿は理想かもしれませんが・・・
現実的な話として、そんなシーンがいったいどれくらい実現可能でしょうか?
時間的余裕がそんなにあるでしょうか?
子供たちはいつまでも親の言うことを聞きますか?
また、その名のとおり、オープンなので、キッチンに接しているすべての空間がキッチン化してしまいます。
キッチンで出る音(=水の流れる音、家電の音、調理時の音・・・)、においを共有します。
隣のリビングでテレビも見ながら寛ぐ・・・気になる人は無理だと思います。
クローズのメリット・・・
多少片付いていなくても気づかれない
コンパクトに集中している分作業効率がいい
建築コストの削減
耐震性が高い
日常と非日常は異なります。
インテリア雑誌にあるようなオープンキッチンは非日常に見えてしまいます。(=カウンタートップに何も置いてないし)
日常生活では楽なのが一番です。
少しぐらいきれいに片付いていなくても(=不衛生とかではなく・・・)
毎日のことだから、すぐ手の届くところにいろんなものが置いたままでもいいと思うんです。
その方が効率もいいし・・・
インテリア雑誌にあるようなオープンキッチンで家族みんなで・・・は貸し別荘とかに行った時、たまにするからいいのではないでしょうか?
ちなみに我が家は・・・オープンキッチンです・・・(=反省してます)
コラム −必要ないもの 子供部屋 −
世の中を震撼させるような事件が起きるたび・・・
親子のコミュニケーション不足が取りざたされることがありますが・・・
そもそも小学生からひとりひとりに個室を与えて、テレビもあって・・・では自室にこもる時間が多くて当たり前のような気がするのですが・・・
大人でも一度快適なものを経験してしまえば、あえて不便とか面倒とか煩わしい・・・思いはしないですね。
いろいろ考えたり工夫したりするのは、現状では満足ができないからで、 最初から至れり尽くせりでは、そんなちからさえ養うことはできないような気がします。
若い時の苦労は買ってでもしろ・・・とはよく言われましたが・・・
結局、部屋数が増え、床面積も増える(40坪とか50坪とか・・・)、予算も増える・・・
子供たちはいつかは自立していかなければなりません。
社会人になればすぐ旅立つこともあるでしょう。
そう考えると、子供の部屋が必要なのは実はほんのわずかの時間(高校生ぐらいから8年くらい)です。
子供部屋はとりあえず寝る広さだけあればいいのです。
もしも子供たちが目標を持って、勉強に集中できる部屋がほしいと思うようになったら
家族会議を開いてどうするか話し合いましょう。
リフォームプラン、予算、スケジュール・・・
親からの一方的な押し付けではなく、計画も責任も共有できる年頃のはずです。
社会性、自立、責任、創意工夫・・・必要な状況がなければ身につくものではありません。
「家づくり」への参加も貴重な経験となるはずです。
コラム −必要ないもの ウッドデッキ −
最初から、洗濯物干し場という設定であればいいのですが・・・
お茶する場とか憩い癒しの場とか・・・を考えているのであれば、ほぼ無駄な投資になってしまいます。
住宅街の中の家で、ウッドデッキでお茶してるシーンを見たことありますか?
日本の住宅事情からいって、住宅街で人の視線を感じることなく・・・という恵まれた環境に住むことができる方はそう多くないでしょう。(=そんな方は当サイトなど見ないと思いますが・・・)
日常と非日常は異なります。
ウッドデッキで・・・は非日常です。
日常生活の中に非日常を求めるのはなかなか難しいものがあります。
ウッドデッキで・・・を実現するためには、どうしてもロケーションが重要です。
澄んだ空気や木々の香り、川のせせらぎ・・・
目に見える風景、聞こえる音などが揃っていてはじめて成立するものだと思います。
実は、私はウッドデッキに対する思い入れは人一倍です。
どうしてもウッドデッキのある生活がしたい・・・
結果、我が家は都市部から20km離れた場所となりました。
失うもの(=利便性など)も多いですが、その覚悟がなければ本当の意味で手に入れることは難しいものだと思います。
ウッドデッキで・・・は、家ではなく、日常生活から離れた場所にあるカフェやレストランで・・・
参考 ウッドデッキの洗濯物干し場
隣地(撮影場所)は現在、空き地ですが、近く建築予定です。
この東南向きに洗濯物干し場を作ります。
仕様は・・・
幅5.4m
奥行き1.0m(隣地境界まで1.1m)
サッシ面高さ0.5m
床面は建物の基礎とは別にコンクリートを打ちました。
建物側から若干の勾配をとってあります。
この程度の仕様なら、先にフレーム(根太部分)を完成させてから、柱を立てた方が簡単です。
写真は、幅5.4mのうち、3.6m部分のフレームを立ち上げたところです。
床コンクリートは、建物側から若干の勾配をとってあるので、水平器を見ながら柱を固定していきます。
フレームが完成したら、床を張っていきます。
本当は、厚さ20mmのウリン材を使用する予定でしたが確保できなかったので、レッドシダーになりました。
ホームセンターで物色中、ちょっと思いついたことがあって、フェンスを追加作成することになりました。
ウッドデッキの洗濯物干し場がほぼ完成。
材料費は約9万円です。
(レッドシダー、油性ステイン、ステンレスコースレッド)
このままでは、外からの視線を遮るものがないので、ホームセンターで思いついた「もの」をセットします。
ホームセンターで思いついた「もの」です。
「すだれ」です。
洋風的ウッドデッキに和風的すだれ?
と思われるかもしれませんが、どちらも自然素材、特に畳の部屋につながっているので違和感はないはず。
そもそも気になったのは値段です。1760mm×1120mmサイズで350円でした。どの程度もつかはわかりませんが、この値段ならワンシーズン限りでも文句は言えないでしょう。
すだれの本当の使い方は、窓などに対して上から吊るしていますね。
今回はあえて、よしず的にセットしてみました。
洋風的ウッドデッキに和風的すだれ?
色彩からもおかしくないです。
すだれの固定は、内側からの景観を損なわないよう、麻紐を使用しました。
風鈴がほしくなります。