コラム −家の外観・外壁 家の外観・外壁は誰のためのものか?−
自分の建てた家を外から眺めて、思わずニンマリ・・・
というのも最初だけ・・・
そもそも家の外観なんて、そんなに気にして生活しません。
ましてや他人がよその家の外観を住人以上に気にするとは思えません。
初めて見た時には「素敵な家ですね・・・」と言ってくれるかもしれませんが、2度目はないです。
ということは、家の外観・外壁というのは、それにこだわる人の精神的満足感ということになります。
この精神的満足感にかかる費用はかなり大きいです。
限られた予算の中で・・・という条件下では、内側(家の中)優先、見た目より実をとるプランニングをお勧めします。
家の中で、いかに家族が幸せに快適に過ごすことができるか。
家を持つことの目的は、その家の中で暮らす家族のためになるからにほかないはずです。
とすれば、家の外観・外壁にかける予算配分の優先順位は低くていいのではないでしょうか。
これと言って特徴のない
いたってシンプルな外観ですが
・・・
コンクリートの打ちっぱなし風のサイディング仕上げ
コラム −家の外観・外壁 サッシメーカーのショールームにて−
あるサッシメーカーのショールームに行った時のこと。
案内してくれた職員にサッシの色について聞いてみました。
私:「家の中は白系の色で、外観が黒っぽい色だったら、サッシはどちらに合わせるのですか?」
職員:「外観に合わせて選びます」
私:「なぜですか?」
職員:「外から見えるからです。」
職員の方は、考えることなく即答されました。
やっぱりこれが一般的な見解なのでしょうか?
プロの方にはっきりと断言されてしまうと自分の感覚はおかしいのかと思ってしまいますが、自分は逆の発想なんですよね。
自分自身は、家の外を眺めている時間より家の中を見ている時間の方が圧倒的に長いわけだから、内装に合わせる方がいいと思っています。
家の中で心地よく生活したい・・・
コラム −家の外観・外壁 日本の住宅事情 憧れと現実−
自分ではどうにもならないのが、ロケーションです。
正確にはどうにもならないわけではないですね。(土地を購入する時に選択できる)
ただ、後からロケーション(隣近所)が変わってしまうのは・・・ということです。
自分の家がプロヴァンス風でもすぐ隣の家は瓦屋根に松の木が植えてある純日本家屋・・・
どこかのテーマパークでなくても、結構見られる風景です。
残念ながら日本の住宅事情ではこれが現実です。
コラム −家の外観・外壁 思い切って外観を捨てる?という選択−
外観を捨てる・・・と言っても外壁を貼らないとか、作らないとかいうのではありません。
外から見ると窓も少なく、ただの箱っぽい家・・・
中に入ると開放感のある空間・・・
外側に閉じて、内側に開く家・・・
本当に拘ろうとすると例えば、雨どいとか、エアコンの室外機、物干しなど、気になるものをどうするかという課題が生じます。
外観への割り切りはこのような問題も解決?してくれます。
コラム −家の外観・外壁 エクステリアで勝負する?という選択−
エクステリア(=外溝)でも家を素敵に演出することができます。
家本体とは分離しているので、住みながらでも少しずつ完成させることができる・・・
植物を上手に活かせば、費用をかけない演出も可能・・・
ゆっくりと時間をかけるDIY派に向いています。
建物との一体感が感じられるように配慮しました。
手前の小さな花はカラミンサ(ハーブ)です。毎年6月〜9月頃まで小さな花を次々に咲かせてくれます。
花期が長く、とても丈夫(強耐寒性、地植えなら水やり不要)で、こぼれ種でどんどん増えていきます。
家そのものはともかく、素敵に見えませんか?
3月頃のクリスマスローズです。
ここは真北で、ほとんど日が当たりません。
でも、クリスマスローズはとても元気に育ってくれています。
クリスマスローズは、緑の少ない冬季に鮮やかな緑と花を提供してくれます。
条件が悪くても、対応できる植物を選べば演出は可能です。
背景は、建物の基礎をブラウンにペイントし、2×6材をランダムの長さで配置。
クリスマスローズが映えるようにしました。
コラム −家の外観・外壁 エクステリアで勝負する(壁面緑化編)−
環境問題は、地球規模で考えなければならないこと・・・
洞爺湖サミットでも主要議題です。
家づくりにおいても、いろいろな環境に優しい〜資材や設備などが登場していますが
「地球に優しい」も大切ではありますが、一般人にとっては「財布に優しい」も大切です・・・
一般住宅で緑化というと「屋上」というイメージがありますが、壁面に施すこともありです。
日差しをカットできれば、電気代(エアコンなど)の節約になる・・・
緑を増やせば、二酸化炭素を減らすことに貢献できる・・・
屋上は見えにくいけど、壁面は見られやすい=個性、演出効果・・・
施工方法など、現在検討中。
完成したら内容をアップします。
ちなみに植物はアイビーを使用する予定です。
アイビーのこどもたち。
去年、挿し木で殖やしておいたものです。
アイビーは、挿し木で簡単に量産できるので、お財布にも優しい植物です。
個人的には、葉の緑と白のグラデーションが気に入っていて、家の外、部屋の中でも活躍しています。
コラム −家の外観・外壁 エクステリアで勝負する(軒先編)−
エクステリアで勝負・・・といっても
そもそも、そんなスペースない・・・
少しのスペースでも日当たりなど、条件が悪くても
条件が悪いなりにできることがあります。
玄関前を華やかに彩るのもいいのですが、家の横にちらっと見えるのも
いいと思うのですが・・・
境界から1mもない軒先で元気に育つラベンダーです。
もうすぐ収穫の時期です。
ここは南西に位置するので、朝〜昼にかけては、まったく陽が当たりませんが、大株に育ってくれています。
軒先で乾燥具合がいいのか、外壁の照り返しがいいのか・・・?
(ラベンダーは湿気がダメ)
地植えなので、水やりはなし。
メンテは、花の収穫とその後の刈り込みだけです。
ラベンダーも、挿し木で簡単に殖やすことができます。
また、独特の香りは、ハーブの中でも、人気の高いものです。
見るだけでなく、「香りの楽しみ」も提供してくれます。
コラム −家の外観・外壁 エクステリアで勝負する(境界編)−
「境界」といっても
自分の土地と隣家の土地
自分の土地と道路
などが考えられますが・・・
これはつる性植物の仙人草です。花の時期には無数の花を咲かせ、周囲があまい香りに包まれます。
この場所は斜面になっていて、仙人草は斜面下から伸びています。
まるでホワイトベールです。
斜面の下から
つる性植物なので、ラティスなどに這わせるがお勧めです。
コラム −家の外観・外壁 夜に勝負する?という選択−
他のコラムの中で、費用対効果を使用する時間を基準に考えてみるという提案をしています。
外観・外壁が素敵な家がそのとおり素敵に見えるのは、1日、24時間の中で、昼間の8時間くらいです。
当たり前ではありますが夜間はよく見えない、見えにくいからです。
もっとも夜に他人の家をよく見ようとする人もいないと思うので、夜間を基準時間に含める意味はないと考える人もいらっしゃるかと思います。
しかし、考えを変えて、昼間の8時間ではなく、夜間にだけ素敵に見える・・・というのはどうでしょう?
夜に素敵に見える家・・・
最近では、クリスマスシーズンに自宅をイルミネーションで演出する方が少なくありません。
クリスマスほどではないにしろ、ライティングによる演出を施すわけです。
これを演出するためにかかる費用は、外観にこだわることよりはるかに少なくてすみます。
LEDの普及により電気代も思うほど高くありません。
最初からこんなことを計画して家を建てる人もいないと思いますが・・・
家の外部でのイルミネーション、ライトアップに問題となるのが電源の確保です。
できれば最初からコンセントを確保しておきたいところです。
この写真は2階部分に設置した外部用コンセントです。
2つあるのは、ひとつは常時電源(常に電源が流れています)で、ひとつは室内からオンオフができるように配線しています。
この他1階にも2系統確保しています。(室内からオンオフ)
後から設置するのは大変ですが、新築時であればかかる費用も僅かです。
コラム −家の外観・外壁 外壁にこだわった家 10年後の思い−
実は、私自身、外観・外壁にこだわって家を建てたことがあります。
私にとって、2棟目の家を建てた時・・・
1棟目のときに実現できなかったことをすべて実現しようとした家です。
広く作業性の高いガレージ・・・
足が伸ばせる広いバスルーム・・・
カウンターのあるオープンキッチン・・・
カントリースタイルのフローリング・・・
おしゃれな間接照明・・・
外壁はサイディングでしたが、どうしても気に入った色のレンガ積み風にしたくって、メーカーのショールームまで行き、自分の目で確認(カタログの色と実物とはかなり異なる)する入れ込みようでした。
あれから10年・・・
すこしくたびれて見える外壁を見て思うことは・・・もう少し汚れの目立たない色、デザインにしておけばよかったかなぁ・・・
現在(2008.5月)、建設中の3棟目も外壁はサイディングですが、今回私が選んだのは、あたりさわりのない汚れが目立ちにくそうなグレー系のもの。
ところが、設計士さんの「今度近くにできるパン屋さんの外壁おもしろいよ。あれいいじゃん。」
の一言でコンクリートの打ちっぱなし風に変更となりました。
ショールームまで行ったあの情熱は何処へ・・・