過去に起こった事象、経験によって得られる教訓は、今後の指標などとなって役立ちます
しかし、場合によっては、その認識、判断に誤りが生じることもあります
いろいろなところで、今までにない大きな変化が起きているようです
近年、毎年のように繰り返される異常気象…
50年や100年に一度レベルの事象、経験のない数値が「異常」を物語っています
地球温暖化など、いくつかの原因があるのでしょうが、多くの人が感じるのは今までとは違うということです
今までになかったような雨が一気に降ります
大規模な土地開発があれば、雨水の流れが変わります
今まで大丈夫だったからと言って、これからも大丈夫とは言えません
住宅地の大規模開発には役所の許可が必要ですが、その精査内容では自然災害を誘発する可能性を見極めることはできません
山を削り、木を伐採していけば、その周辺の保水能力は大きく失われます
それまで、保水されるはずだった雨水は、すべて河川や下水に流れ込むことになります
今まで大丈夫だったのは、「時間雨量100mmを超えるような大雨が降らなかったから」「周辺地域の保水能力が十分だったから」
豪雨が頻繁にあって、保水能力が失われた今なら、注意が必要になりそうです
すでに住んでいる場所が、リスクの高い場所であるのなら選択の余地はありません
しかし、これから選択できる状況なら、可能な限り、リスクは回避しておくべきでしょう
多くの自治体では、土砂災害や浸水被害が想定される場所について、ハザードマップを作成していますので確認することができます
また、自治体だけに頼らず、過去の災害事例、教訓などからイメージを働かせることも今後は必要となってきそうです