コラム −プラン・考え方 家づくりは楽しい−

家づくり」って結構楽しくないですか?

いろいろカタログ見たり、雑誌買って研究したり・・・。

自分の住む家、部屋があんな風にこんな風にってイメージしながら過ごすのは楽しいですよね。
こんな楽しいことを数ヶ月で終わらしてしまうのはもったいないと思うんです。
だからこの楽しい時間を少しでも長く過ごせるように、ゆっくり時間をかけて完成させるのがいいと思うんです。

そうは言っても実際に住み始めるとなると、完成してないと生活できないものもあるわけで、なんでもかんでもっていうわけにはいきませんが、例えば洗面所なんて、とりあえず水が出て洗面所として最低の機能があればよくって、未完成で引き渡されてもいいと思うんです。
で、鏡や壁面収納、雑貨の選択や飾り方、演出方法をじっくり検討するんです。

「今月は1階の洗面所の強化月間!」

とか決めて、インテリア雑誌読み返したり、カタログ集めたり、近所のホームセンターやモデルルームを見て回ったり、気になっているちょっと遠くの雑貨屋さんまで遠征したり・・・。
もちろん、ちからが入りすぎて、来月も再来月も強化月間延長でもいい。
その間、100均の鏡だけの洗面所・・・ということになるかもしれませんが、それを惨めとか、情けないとか思うんじゃなくて、笑えるような家族だったら最高だと思うんですね。


でも、どうしても100%完成してないといけないような固定観念みたいのがあって、最初は楽しかった家づくりなのに最後の方は時間に追われてバタバタみたいなこともあるようです。
なんでもそうですが、時間に追われて・・・はよくないですよね。
妥協したり、本当の思いが伝わらなかったり・・・。

どうして100%完成してないといけないんでしょう?
親戚や友人、知人が来たとき恥ずかしいから?

家が未完成だといいことがいっぱいあります。

家づくりの楽しさが長い時間続く
ゆっくり時間をかける分、失敗が少ない
本当に必要なものを吟味できる
固定資産税が安く算定される・・・


家は、たまに来る親戚や友人、知人のためのものではありません。
家族が楽しく快適に過ごすためのものです。

参考例
洗面化粧台 TOTOの下半分(台)のみ 21,000円
トイレ TOTO ピュアレストEX 67,300円

合計 88,300円

この状態から少しずつレベルアップしていきます。

ローコスト洗面台洗面化粧台

コラム −プラン・考え方 100%作らないことのメリットとは−

家づくりは、3回経験しないと満足のいくものはできない・・・
とはよく言われることですが・・・

できれば、3回も経験しなくたって、最初から満足のいくものを作りたいですよね。
世の中に、一生のうちに3回、家を建てる人はどのくらいいるのでしょうか?

最近では、1万円くらいで買えるマイホームデザインソフトがあって、平面だけでなく、3Dやバードビューで立体的なシュミレーションを体感することができます。

でも、シュミレーションはどこまでいってもシュミレーション。
できあがった家が100%シュミレーションで感じたとおりの家・・・ということは少ないのが現実だと思います。

一番問題なのは、投資してしまったお金は戻らないということです。

できるだけぎりぎりの投資(=建設予算)ではじめて、本当に必要なものだけを厳選して追加していく・・・
リスク回避 失敗を極力なくす、無駄なお金は使わない・・・

これらを徹底すれば、家を建てる予算はかなり切り詰められるはずです。


固定資産税のメリット
コラム −固定資産税 固定資産税は最初で決まる−

コラム −プラン・考え方 家づくりは3回経験しないと・・・というけれど−

家づくりは、3回経験しないと満足のいくものはできない・・・
とはよく言われることですが・・・

 実際に3回経験してみて思うことは、一般的に回数を重ねることによってコツをつかんだり、失敗を教訓としたりといった、1度目より2度目、2度目より3度目の方がよりレベルアップできるということではないということです。

 私の場合、1棟目と3棟目の間は25年開いています。
 25年も経てば、家に対する様々なこと(=法令、流行、資材、設備・・・)が変わっています。
 私自身の趣味思考もかなり変わっています。

 最初の経験が何かに活かせているかと言えばほとんどないような気がします。

 一番大きいのは、技術の進歩です。
 25年前に、後25年経つと
  空気でお湯が沸かせるようになるなんて考えていた人がいたでしょうか?
  インターネットに薄型テレビ、携帯電話・・・25年というのはとてつもなく長い時間です。
 25年前の経験というより、今現在にどれだけ対応できるかの方が重要だと思います。

 短い期間内に家を何軒も建てる人はあまりいないと思うので、私のように十数年間を置いて次を建てるというと確実に終の住まいに近づいているわけです。
 そうなると過去の経験がどうのこうのと言うより、家に対する方向性が決まってくるわけです。
 実際、加齢とともにより落ち着いた方向へ作ろうとするのは確かで、例えば、最初の家には畳の部屋があって、2棟目はすべて洋室になり、3棟目で和室が復活しました。
 「やっぱり和室がいいな」と思う年齢になったということです。
畳のある部屋


20代には20代の
30代には30代の
40代には40代の
50代には50代の・・・
同じ人でもそれぞれの年代で、家に対する想いは違っているはず・・・


家づくりは、3回経験しないと・・・とは

家を3回建てるような時期にはそれ相応の年齢になっているはず
残された人生を快適に過ごすための家として・・・
終わりよければ・・・という気がします。

決して、場数を踏んだからいいものができる・・・ということではないようです。

コラム −プラン・考え方 必要最大ではなく最小を基準にする−

家を建てる時、これから先のことをシュミレーションして間取りなどを決めると思います。

その時、必要になるもの、必要になるだろうと思われるものすべてを最初から作らないでほしいと思います。

予定は予定。
変わることもあるでしょう。

無駄な投資で終わってしまうようなことは避けて、必要なものは必要になった時に用意しましょう。
今は後からの施工を考慮しているもの(資材、技術、方法、工具など)が数多く出ています。
リフォームを上手に取り入れて無駄のない計画を立てましょう。

最初から必要最大のすべてを用意=初期投資大=リスク大→追加投資の可能性?

必要最小でスタート=初期投資小=リスク小→リフォーム前提=無駄がない

さらに10年、20年というスパンで考えると技術の進歩も侮れません。
住み始めてからでも十分間に合うものです。


コラム −プラン・考え方 リフォーム事情−

一昔前は、後からの追加工事というとよくない悪いイメージがありましたが、リフォームやリノベーションという言葉が一般的になった昨今では、そのような考えをする方も少なくなっていると思います。

実際に業界でも、リフォームに特化したプランや資材、施工方法が数多く出されています。

よく言われている、家づくりを3回経験して満足のいく家を建てるのではなく
リフォームを上手に利用、取り入れて
必要となった時々に必要なリフォームをしながら快適な生活をするのが一番理想なのではないかと思います。

今はその理想とすることが可能な時代です。

コラム −プラン・考え方 住宅ローン事情−

家を建てる場合、住宅ローンを組む方が多いと思います。
若い世代であれば特にその傾向にあるかと思います。

フラット35のように長期のローンとなるとそれだけ利息の支払いも多くなり負担が増えるわけですが、逆に言うと毎月の支払いを1万円増やすだけで、さらに数百万円借り入れができてしまうわけです。

まったく支払いのない状況から1万円増えるのは明らかな負担増ですが
すでに毎月12万円の支払いイメージができている状況で、あと1万円というと、ちょっと頑張れば・・・と思ってしまいがちです。

毎月の支払いは生活に直結します。
お金のことで頭を悩ますような状況となっては、家族みんなが快適に過ごすことはできません。

頑張らなくてもいい金額(=ここまでは大丈夫と思う80%)の範囲内で考えてほしいと思います。