「世帯分離」というのは、今ある世帯を分ける「住民票上の手続き」のひとつのことです
それでは、「住民票」とは何かということですが、住民票は「住民基本台帳法」に基づくもので、「戸籍」とはまったく別のものです
戸籍と一緒に考えている方も少なくないようですが、法律も管理している場所も別々です
「住民基本台帳法」には、目的として、「住民の利便性」や「行政の合理化」とあります
つまり、住民票があることで、行政に関する手続き、事務について、住民も管理する行政も簡単、便利で間違いのないように行うことができるわけです
「戸籍」とはまったく目的、意味が異なるものです
住民票上の世帯構成をどうするのか、ということについては、「この場合はこれ」というような確固たるものはありません
一般的には「こうであろう」という程度のものです
税金上どうなるとか、保険料にどう影響するなどの話は、住民票上の世帯構成を決めた後に、それぞれのルールの中で決めることです
税金や保険料の負担が不公平になるから、住民票はこうするべき、というのは順番が逆な話です
「住民票をどうするのか」については、住民票のルールの中だけで決めることで、どのような構成にするか(世帯を分けるかどうかを含めて)を決めるのは住民です
【まとめ】
住民票と戸籍はまったくの別物
住民票は、様々な行政サービスを受けるために必要なデーターベース的な存在
戸籍と違い、どのような世帯構成にするか、住民側に選択できる部分がある
世帯構成について、はっきりと決まっていないところがある