リアルな世帯分離は、新しい生活を始めるための第一歩です
生活に、また精神的に多少なりとも余裕ができた中で、今までの生活ではできなかったことをやる機会となります
要介護の親と同居している息子の2人世帯のケース
できることの限度、限界を見失っている場合はここからが新しい基準となります
親世帯は必要な介護サービス、医療を受けることができるよう、できる最大限の方法を考えます
息子世帯は、より安定した収入が得られるよう、資格取得、技能取得などの支援策を利用します
今までできなかったことをやる、時間的余裕を活かす機会となります
リアルに世帯を分離することで、家計も基本的に別々となります
得られる収入の中で、どのような生活ができるか、どのようなサービスを受けられるか検討します
生活保護の受給で受けられる支援はいくつかの項目に分かれています
支援項目には、生活扶助、教育扶助、住宅扶助、医療扶助、介護扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助などがあります
実際に行われる支援は、支援項目ごとに計算されて行われます
家計の中で大きな割合を占める家賃については、「住宅扶助」として家賃全部(上限あり)が支払われます
医療費、介護サービスの利用者負担額も、それぞれ「医療扶助」「介護扶助」として支払われます
食費や水道光熱費など、一般的な生活費として支給されるのは「生活扶助」で単身世帯では、月7万円前後となります
年金収入がある場合は、その分を差し引いた金額が支給額となります
当面、この金額の中で生活を考えていくことになります
介護保険適用の介護サービスの中には、デイサービスのように昼食代など、実費負担となるものがあります
この実費負担額については、生活費の中からの支出となります
同居の家族がいると制限を受けることがある訪問介護サービス、配食サービスなども、単身世帯となれば利用の範囲が広がります
何に、どれだけお金を使うか、必要なサービスの実費負担分を考えながらよりよい選択を考えます
介護サービスの利用がポイントになるのであれば、ケアマネージャーに組み合わせを考えてもらうのがよいと思います
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世帯分離後の生活 自立支援を利用して 自立、そしてより高い生活レベルを目指します