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住民票を置かずに生活する人のための仮想住民登録 住登外DB

住民票というのは、現にそこに住んでいる人が置くものです

住民票データベースの中にあるのは、実際に住んでいる人の情報です

普通に考えると、「住民票を置いている人数 = 住民票データベースのデータ数」となるわけですが、実際には異なるようです

住民情報 データ管理

理由は、様々な事情で「住民票を移すことなく住んでいる人」がいるからです

一般的に、実際に住んでいる自治体から様々な行政サービスを受けるためには、住民票があることが前提(=実際に住んでいるということ)となります

しかし、人道的な配慮等から、住民票を異動(転入届)させなくても、必要な行政サービスを受けることができます

このような場合、住民票は別の市区町村に置いているにもかかわらず、実際に住んでいる所で、住民票データベースに情報を登録します

役所内では、これを「住登外」(じゅうとうがい)と呼んでいます

「住登外」というのは「住民登録外」の略で、役所内における住民管理用語です

つまり、住民票がないにも関わらず、その人の情報を住民票データとして管理しているということです

どうして住民票のない人の分まで、住民票データを作成するかと言うと、住民票データベースが「住民の利便性」や「行政の合理化」を目的として利用されているからです

家族問題 DV被害

では、どんなケースがあるかと言うと夫の暴力(DV)から逃れている妻、家族、ストーカー対策などがあります

住民票を異動させてしまうと、その情報が夫に知られてしまい、危険を伴う可能性があることから、住民票は前住所地にそのままにしておく場合があります

そのため、実際に住んでいる住所には住民票を置くことができないので、「住登外」となるわけです

同様に、ホームレスの方の体調不調など、生命の危険を回避するために保護する場合があります

この場合も、まずは住民票が置いてある自治体で転出届を出して… などと対応していられません(あくまでも一般的な対応方法であり、実際の対応は各自治体各部署で異なることがあります)

理由はともかく、ひとりの人が住民票データベースに複数の市区町村で存在することになります

このあたりが、「住民票」が事務手続きに必要なデータベースであることを象徴しています

同じように思えても「戸籍」とはまったく扱いが違うところです